2010/02/13

HOW TO SURVIVE....

写真家には雑誌のために写真を撮る人と自分の興味のあるものを撮影し
そこから何事かを得る人の二種類があり私は後者に属します。
私には手軽に有名になるという中途半端な成功が望ましいものとは思えないのです。
私にとって大切なのはひとりの人間の生涯を賭けた仕事に対する評価であり
人生の意味この地球や宇宙との繋がりを知り他人の誤りを理解し
功績を心から敬うことの出来る本当に人間らしい人間になることです...
これまでのところ自分の信念に忠実であろうとして
安易な道を選ばず冒険したときのほうが良い気分を味わえました。
私にはそうするだけの若さがあるし目標を達成するためのやる気と希望にも事欠きません。
いつか世間に認められる時にはまず私の考えが評価され
次にものを見る目のあることに注目してもらえるようでありたい...
私は自惚れているわけではないので、雑誌のために働くというしつけ(注文主の要求と自分の必要とするもののおりあいをつけながら撮影すること)が必要ないとは言いません。
でも案があるのは雑誌だけではなく私にも案はあるのです。
それに自分で定めた目標から逸れないために、
良い機会を諦めることだってしつけではないでしょうか。
私にとっては自分の信念のために冒険するほうがもっと楽しい道を選ぶよりも気分がいいのです。
地にしっかりと足が着いていないと思われるかもしれませんね...
私は自由のままでいたい。
自分の考えを実現するために自由でいたい。


Ernst Haas(1921-1986),Photographer

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